ヒューズ交換で調子が良くなるらしい
ヒューズを交換するとエンジンの調子やオーディオの音が良くなるという記事を見たので、コルトでもやってみることにしました。
すでに新車から15年が過ぎ、走行距離も16万キロを超えているので、良くなるに違いないということと、費用的にもそんなに掛からないのでやってみました。
目次
- 1.ヒューズの取り外し
- 2.ヒューズの購入とナノダイヤモンド接点改善剤の導入
- 3.ヒューズ、リレーの交換と抵抗値の確認
- 4.ヒュージブルリンク、アースの確認
- 5.ヒュージブルリンク、アースの清掃
- 6.まとめ
ヒューズの取り外し
コルトのヒューズはグローブボックスの奥にあります。
当方のコルトは後付けの配線でだいぶアクセスしにくい状態になってしまっています。
オーディオやエンジンの点火などに関する部分のヒューズについては漏れなく交換したいところです。
購入したヒューズでは足りなかったため、エンジンの調子、オーディオの音に関係しなさそうなところはそのまま継続使用するため、交換する部分を決めます。
ヒューズを抜くにはグローブボックス裏に取り付けられているヒューズ抜きが必要です。
とりあえずひたすらヒューズを抜きます。一部(3箇所)ETCなど後付けの機器のためにヒューズから電源を取るタイプのを使っているところがありますが、ここは交換せず継続使用となりました。
位置が分かるよう、段ボールに両面テープを貼ったものに貼り付けていきました。
今回、30A、40Aのヒューズも交換します。(左側の緑の大きいやつ)
取り外したヒューズは端子の色が変わっていました。
ヒューズの線が細くなっていたりしたものはなかったです。
熱の影響なのかなどはわかりませんが、端子表面の変化は起きている様です。
30Aのヒューズは特に変色等は見当たりませんでした。
ヒューズの購入とナノダイヤモンド接点改善剤の導入
ミニ平型ヒューズは大自工業 Meltecのヒューズにしました。
40Aとリレーは純正品をモノタロウで購入しました。
あとナノダイヤモンド接点改善剤も購入しています。
40Aのヒューズの品番はMU840032でした。一個520円でした。
リレーも予防交換したいと思ったので、3個購入しました。
品番は8627A030で、一個570円でした。
気持ち的に全部変えたいところですが、費用的な面で妥協しました。
ナノダイヤモンド接点改善剤はこちら。
マジカルヒューズやアイスフューズは高いので、こちらを塗ることで効率を上げる作戦です。
謳い文句はこんな感じ。オイルレスなので、腐食やほこりが付いたりしないのがいいかなと思った次第です。
ヒューズに塗っていくわけですが、結構面倒です。
新品ヒューズに直接塗ると弾かれるので、パーツクリーナーで油分を落としてから塗る必要がありました。
透明なので乾くと塗ったかどうかがよくわかりませんね。
上側は今まで使用していたもの。下側が今回用意したヒューズにナノダイヤモンド接点改善剤を塗ったものです。
リレーの端子にもナノダイヤモンド接点改善剤を塗って準備完了です。
再使用するヒューズの端子をパーツクリーナーで拭き取ると黒いものが取れました。
カーボンなのだろうか?
ヒューズ、リレーの交換と抵抗値の確認
準備していたヒューズを取り付けていきます。
40Aのヒューズは手前にあるカプラーを抜いてケーブルをどかしてあげないと交換ができない感じでした。
元に戻せるか不安でしたが、外して抜き取ることができました。
せっかくなので、カプラーの端子を綿棒にパーツクリーナーをしみこませて拭いてみました。
汚れはある様です・・・
この後、ナノダイヤモンド接点改善剤を塗りました。
40Aのヒューズを交換します。
イグニッションスイッチ、パワーウインドウ、ラジエターファンのヒューズになります。
ちゃんと嵌ったことを確認し、カプラーを戻していきます。
電源取りのヒューズも端子をパーツクリーナーで拭いて、ナノダイヤモンド接点改善剤を塗りました。
ヒューズ交換は完了です。
続いてリレーです。
距離も距離なので、予防交換として三つ交換することにしました。(予算の関係)
パーツリストを見るとこんな感じです。
フューエルポンプリレー(2箇所)とスターターリレーを交換することにしました。
エンジンリレーも交換したいところでしたが・・・
作業はヒューズと同じで抜いて入れるだけ。
購入したものはパナソニック製でした。
ウォーターポンププライヤーで挟んでひっこ抜きました。
接点の劣化は見当たりませんでした。
ヒューズの抵抗を調べてみました。右下が新しいヒューズでそれ以外は使用していたものになります。
新品は抵抗値が0.0Ωでたまに0.1Ωでしたが、使用していものは最大で0.3Ωのものもあり、少なからず抵抗値は上がっている感じでした。端子の場所によっても微妙に変わる感じです。
ヒュージブルリンク、アースの確認
ヒューズの交換後、エンジンの調子はなんか静かでトルクフルになった感じがして満足していたのですが、バッテリーにつながっているヒュージブルリンクやアースケーブルが劣化していたら、意味がないのでは?また、劣化しているなら、ここを交換すれば効果があるんじゃないかと思いました。
バッテリーを外します。
ヒュージブルリンクは砂埃だらけでした。ボルト留めされています。
マイナス側から外していきます。
プラス側も外します。
アースケーブルはバッテリーの土台部分を外さないとアクセスできないので、部品を外していきます。
バッテリーの土台も外していきます。
ケーブルを固定している箇所が何箇所かあるので外していきます。
土台自体はボルト3本で止まっています。
本来はエアクリーナーボックスを外す手順になるとおもいますが、面倒だったので、そのまま外すことにします。
エアクリーナーを固定している2箇所のボルトを外し、土台を引きずりだしました。
アースケーブルはこの辺に固定されています。
ここまでやってようやくアースケーブルが外せます。
一方ヒュージブルリンクは配線が無数、ボルト留めされています。
ターミナルの腐食が目立ちますね。
このボルト、結構固くて力を入れずらいので、インパクトレンチで緩めました。
一瞬で緩められました。
ケーブルから外して取り出し成功です。
アースケーブルとヒュージブルリンクの二つで約5000円でした。
そんなに劣化していないのに買うのも微妙なので、抵抗値を計って大きそうだったら新品購入することにしました。
肝心のヒューズ部分ですが、熱の影響で細くなっているような感じはなさそうでした。
120Aのところも問題なさそうでした。
アースの端子部分はサビて腐食が多少進んでいました。
バッテリーターミナル部分はそれほどでもないのかな。
端子が接地していたところはきれいなので問題なさそうですが、全体的に腐食は進んでいます。
抵抗を計ってみました。どれも0.0Ωだったので、新品交換はちょっともったいないかなと思い購入するのはやめました。代わりに清掃したいと思います。
ヒュージブルリンク、アースの清掃
ヒュージブルリンクには砂埃が付いていたので、パーツクリーナーで洗いました。
端子接触面も念入りにパーツクリーナーで拭き取りました。
一部スポンジヤスリで磨きました。
端子接触面はナノダイヤモンド接点改善剤を塗りました。
抵抗値はかなり低いようでしたが、多少改善することに期待することにします。
アースケーブルの端子部分もスポンジヤスリで磨きます。
磨き前がこんな感じです。
磨くとこんな感じです。
すかさずこちらにもナノダイヤモンド接点改善剤を塗りました。
バッテリーターミナルに接続する部分もスポンジヤスリで磨いておきました。
端子側にもナノダイヤモンド接点改善剤を塗りました。
組み付けて完成です。
バッテリーの端子側もスポンジヤスリで磨きました。
念入りにこちらにもナノダイヤモンド接点改善剤を塗りました。
全部戻してエンジンがかかるかチェックします。
まとめ
一度ヒューズの交換をして、しばらく乗ったのちに、ヒュージブルリンクとアースケーブルの清掃を行いました。
いずれもエンジン音がいつもより小さい気がするというのと、低スロットル開度時のトルクが多少増えたかなという感じは受けました。
プラシーボ効果の可能性も高いですが、個人的には効果があったんじゃないかと思っています。
40Aのヒューズを交換したので、交換前後のパワーウインドウの動きの時間を計ってみました。上下の動きが速くなることを期待しましたが、ほぼ同時でむしろ交換後の方が若干おそいかな?という結果になったのが意外でした。
古い車に乗っている方はいろいろ交換してみるのも面白いと思います。