チタン製ボンネットサポートロッドの自作に挑戦
ボンネットを開けてエンジンルームを見ていると、ボンネットサポートロッドが錆びてざらざらになっており、見た目もあまりよくない感じだったので、サビない素材に交換したいなと思いました。
ステンレスとチタンが思い浮かびましたが、チタンで青く焼け色付けたら格好良いだろうと思い、チタンで自作にチャレンジしてみました。
目次
純チタン丸棒を曲げて加工してみる
まずは純正ボンネットサポートロッドを外します。
固定している部品の爪を外すとすぽっと抜けるようになります。
小さいマイナスドライバーで爪の部分をこじって外します。
外れました。
曲げは手持ちのベンダーツールを使います。
youtubeで自作ワイヤーベンダーを作成している動画もあるので、自作ツールを作成してもよいかもしれません。
それでは先端の部分を純正と同じように曲げていきます。
チタンの棒は純チタンの丸棒で、直径6㎜、長さ500㎜の物を購入しました。
かなり固いですが、曲げることはできました。
綺麗に90度に曲げることが出来ました。
さらに純正の形になるよう曲げていきます。
ガスバーナーであぶりながら曲げればもう少し大きい径のものでも大丈夫かもしれません。
ツールを固定する万力が必要ですね・・・
ツールの仕様上、ちょっと純正より幅が長くなりましたが、おそらく大丈夫なはず。
車体取り付け部分も曲げていきます。
曲がりました。アルトのボンネットサポートロッドは形状がシンプルなので、加工しやすいです。
余計な部分を切り落とします。
グラインダーで切断しますが、さすがチタン。スチールと比べるとなかなか切れないです。
切れました。いつもより砥石の減りが早いかもしれません。
切断面はあとでグラインダーで綺麗に仕上げます。
先端部分も純正と同じくらいの長さにします。
熱で焼け色が付きました。
革手をしてもかなり熱かったです。火傷に注意しましょう。
チタン製ボンネットサポートロッドに焼き色を付けてみる
焼け色を付けて行くわけですが、その前にロッドを磨きます。
800番の紙やすりで磨いてからブルーマジックで磨きました。
ひたすら手磨きです。
光沢が出てきました。
あの手この手を使って磨いていきます。
紙やすりの磨き傷も消えて光沢が出ています。
この状態で焼け色を付けていきます。
カセットコンロにトーチバーナーを装着したものであぶっていきます。
しばらくは変化なしです。
あぶり続けていると次第に黄色→青→紫と色が変化していきます。
焼け色が無い部分も残しながら色を付けていきます。
こんな感じで仕上げてみました。
手で触ったところがくっきりと指紋が出てしまったので、磨いて酸化被膜を除去してやり直ししました。
脱脂はしっかりしないと駄目ですね。
万力などでロッドを固定してあぶった方が安全で楽ですね。
かなり熱を持っているので、温度が下がるまでしばらく冷やします。
良い感じで色が付けれたと思います。
こんな感じです。一部まだ指紋が残ってしまいました。
純正と比べるとこんな感じです。
純正の短い間隔で曲げるのはちょっと難しいです。
チタン製ボンネットサポートロッドを取り付けしてみる
それでは作成したボンネットサポートロッドを取り付けます。
先端の曲げと曲げの間隔は長いですが、使用上問題はなかったです。
抜け防止も出来ているので大丈夫そうです。
なかなかアピール度が高いです。
もう少し紫多めでもよかったかもしれません。この辺はお好みで調整ですかね。
ロッドを固定している状態でも焼け色がかっこよく見えます。
軽量化もできましたが、もともとそんなに重くないので、微々たるものでした。
まとめ
アルトのボンネットサポートロッドの径は6㎜で、形状もシンプルなので、なんとかなるかなと思い、チャレンジしてみましたが、上手くいって良かったです。
純チタン丸棒も2000円程度だったので、なかなかコスパの高いカスタムだったかなと思います。動画もアップしたので、参考にしてください。
コルトの方もチャレンジしたいのですが、こちらは径が8㎜なので、ちょっと工夫しないと難しそうです。