17万キロを超えたので徹底的にスラッジ除去をしてみる
前回、エンジンオイルをペンズオイルに交換して5000キロ走行したのですが、オイルやオイルフィルターにかなりスラッジが含まれていました。
燃料添加剤のFCR-062の影響もあるのかと思いますが、エンジン内にこんなにスラッジが含まれているオイルが回っているのはちょっと気になります。
15万キロの時にオイルパンを外しましたが、金属部品には黒いスラッジが溜まっているところがありました。この状態ならオイル焼けというのかもしれませんが・・・
オイルは3000キロ交換してきたので、オイルメンテは良い方ですが、やはり徐々にこういった汚れが蓄積されていくようです。
オイルパンの底にはスラッジが溜まっているということは無かったですが、気になるところです。
ウエスで拭き取ると簡単に落ちるのですが、オイルの洗浄成分ではもう落ちないようです。
そこで、今回、フラッシングしてみようと思い、TAKUMIのS.E.C(スマートエンジンクリーン)を使ってみることにしました。
目次
- 1.新油で100キロ走行してオイルフィルターを交換
- 2.TAKUMIのS.E.Cでエンジン内部洗浄実施
- 3.最小油量で洗浄成分のすすぎを実施
- 4.TAKUMIのS.E.C施工前後のオイル、フィルター比較
- 5.まとめ
新油で100キロ走行してオイルフィルターを交換
フラッシングの効果を確認するために、新油をいれて100キロ程走ると、エンジンオイルとオイルフィルターがどれくらい汚れるのかを確認します。
オイル交換で中途半端に余っていたSUNOCOのSVELTの5w-50と0w-30を入れて、100キロ程走りました。正確には118キロです。エンジン内にオイルがいきわたるようにたまに5000回転くらいまで回転数を上げてみたりもしてみました。
交換して100キロ程しか使ってませんが、確認のためオイルフィルターも取り外し交換します。
オイルの汚れ具合はまだまだ新油の飴色でそれほど汚れている感じはありませんでした。
TAKUMIのS.E.Cでエンジン内部洗浄実施
オイルフィルターを交換したので、TAKUMIのS.E.Cでエンジン内部洗浄を行います。
エンジンを暖気後にこちらを投入し、10分アイドリングするだけです。
TAKUMIのS.E.Cは粘度は低くかなりシャバシャバな液体でした。
オイル3~6リッターに1本入れるとのこと。コルトは3リッターちょっとなので濃いめになるのかなと思います。
エンジン掛けてしばらくアイドリングさせます。
アイドリングでは油圧が低く、エンジン各部にオイルがいきわたりにくいので、2000回転を維持しました。
油温は80℃以上、アイドリングだと油圧は低いですね。
10分アイドリングを待つのもしんどかったので、近所を2000回転以下でちょっと走って完了にしました。
施工完了後のレベルゲージのオイルの様子はこんな感じです。
施工前と比べるとわずかに色が濃くなっているような気もします。
オイルフィルターも交換します。
上が100キロ使用で、下がTAKUMIのS.E.C施工直後です。
こうしてみるとかなり黒く見えます。
比較対象のオイルフィルターも準備完了です。分解して濾紙の確認等をしていきます。
最小油量で洗浄成分のすすぎを実施
TAKUMIのS.E.C施工後、オイル交換をするわけですが、そのままだとエンジン内に洗浄成分が含まれたオイルが残っているので、新しいオイルを入れて循環させ抜き取ります。
コルトは3リッターほど抜けます。
エンジンオイルですすぎを行うわけです。
全量入れるとオイルがもったいないので、オイルポンプがオイルを循環させられる最小限のオイルを入れることにします。
レベルゲージの先端にわずかにオイルが付いています。
1.5リッターほどオイルを入れました。
オイルが循環しているかは油圧計があれば確認できます。
油圧計が無い車はオイルを多めに入れて、オイルフィルターの温度が上がってくるかなどで確認すると良いと思います。オイルが循環しない状況でエンジンを回すと逆にエンジンを傷めてしまうので、注意しましょう。
循環していることが分かったので、回転数をちょっと上げて、オイルを行き渡らせます。
1.5リッターほど抜けました。
オイルはもともと愛用していたSUNOCOのSVELTにしました。
コルトは今後もSUNOCOで良いかなと思います。
TAKUMIのS.E.C施工前後のオイル、フィルター比較
左から100キロ使用した新油、TAKUMIのS.E.C施工後のオイル、すすぎで排出したオイルになります。どれも黒いです・・・
ウエスにオイルを染み込ませて色を確認します。
すすぎのオイルはさすがに色が薄いですね。
100キロ使用の新油とTAKUMIのS.E.C施工後のオイルの差は無いようです。
こんどは透かして見て見ることにします。
すすぎは明らかに綺麗ですね。こうしてみても100キロ使用の新油とTAKUMIのS.E.C施工後のオイルの差はわかりませんでした。
新油を100キロ使用した時点とTAKUMIのS.E.C施工後時点のオイルフィルターをそれぞれ分解します。上が100キロ使用で下がTAKUMIのS.E.C施工後です。
濾紙を取り外して確認します。
全然きれいですね。粒子状の鉄粉やスラッジはほとんど確認できません。
裏側(オイル通過後の面)も綺麗なものでした。
つづいてTAKUMIのS.E.C施工後です。
こちらも全然粒子状の物体は有りませんでした。
スラッジのようなベトベトしたものもなく、100キロ使用の新油とほぼ同じです。
ちょっと拍子抜けです・・・
濾紙のもともとの色が違うのかもしれませんが、100キロ使用の新油の方が濾紙の色が濃かったです。新油の清浄成分で落とした汚れを吸収したのかもしれません。
こちらは100キロ使用のほうですが、よく見ると、スラッジの粒子とおもわれるのがわずかに付着していました。
ほんとに小さい点のようなものなので、ぱっと見はわかりませんでした。
こちらはTAKUMIのS.E.Cでフラッシング後ですが、特段付着してませんでした。
綺麗なものです。粒子状の汚れが溶かされて付着していないということであればよいのですが。
TAKUMIのS.E.Cを添加して、粘度に変化があるかを確認してみました。
左が100キロ使用の新油、右がTAKUMIのS.E.C添加のものです。
スタートがずれました・・
若干、TAKUMIのS.E.C添加の方が粘度は下がっているのかなという感じです。
TAKUMIのS.E.Cを入れたからと言って、粘度が劇的に下がるのではないので、もう少し、エンジン回転数を上げて、オイルを各部に行き渡らせてもよかったのかもしれません。
まとめ
3000キロでエンジンオイルを交換してきたので、オイルメンテは非常に良い状態だったと思いますが、オイルパンのスラッジ付着をみて、この汚れが取れたらいいなと思っていたのですが、期待していた効果は無かったようです。
今回はオイルメンテが非常によく、もともと通常のオイル交換でスラッジは取り除かれていたため、あまり汚れが落ちなかったということだと思っています。
オイル、フィルターの状況ではあまり洗浄効果を確認できませんでしたが、その後のオイル効果後の試走では通常のオイル交換時よりもエンジンが静かになり、低速からトルクがあるなというのを実感しました。
ただこれは、すすぎで新油の割合が多くなったからかもしれませんが、とりあえず調子はよくなったのでヨシとします。