スタビリンクとタイロッドエンドブーツを交換してみた
前回、フロントのボールジョイントのブーツが破れているのと、ロアアームのゴムブッシュの亀裂がかなりひどくなってきたので、ロアアーム自体を低走行距離の中古品に交換しました。
スタビリンクのブーツとタイロッドエンドブーツもだいぶひび割れてきていたので交換することにしました。
ゴム部品は10万キロ待たずに劣化しますね。10年目、約8万キロ走行の状態でした。
フロアジャッキで両輪ジャッキアップして作業開始です。
両輪ジャッキアップしてウマを掛けるのも結構面倒です。この事前準備もあり、この手の作業は後回しにしがちです・・・
目次
インプレッサG4(GJ7)のスタビリンク交換
まずはスタビリンクから交換します。
作業は難しくなく、スタビライザーとロアアームの固定箇所を外すだけです。
下側はインパクトレンチが入るスペースがあったので、一気にナットを外しました。
電動工具が使えると作業効率は上がりますね。
スタビライザー側はメガネレンチで緩めます。
ボルトの中心をヘキサゴンで固定しなくても共回りせず緩められました。
取り外したスタビリンクです。
かなり深い亀裂があり、破れるのは時間の問題だったかもしれません。
ナットを緩める際にボルトも一緒に回ってしまう場合は、ヘキサゴンレンチで固定してナットを緩める形になります。
以前、格安製品を使い、すぐに異音、ブーツ破れが発生したので、名のあるメーカー品を導入しました。今回は三恵工業さんの物にしました。型番はSL-6650-Mでした。
車体に装着します。ボールジョイントの角度を付けて、なんとかはまる感じです。
ボルトをヘキサゴンレンチで固定して、ナットを締めていきます。
交換完了です。反対側も同様に交換します。
インプレッサG4(GJ7)のタイロッドエンドブーツ交換
続いてタイロッドエンドブーツを交換していきます。
現状、ひどいヒビもなく、大丈夫そうでしたが、このタイミングで交換することにします。
回り止めの割ピンをまず外していきます。
マイナスドライバーでまずは上側に曲げていきます。
ラジオペンチでまっすぐな状態に曲げました。
スプリングをひっぱるツールがあったので、割ピンを引き抜きました。
引き抜くにはコツがあるようで、ニッパーなどで頭の部分をひねって取り外すやり方などもある様です。youtubeでやってる方がいらっしゃいました。
固定しているナットを外します。
こちらは特に問題なくすんなり緩みました。
タイロッドエンドプーラーの登場です。
バキっと外れる瞬間がちょっと怖いです。
こちらも問題なく外れました。
ブーツは細かいヒビが入っていましたが、まだ問題なさそうです。グリスは粘度低下しているような感じに見受けられました。
大野ゴム工業さんのDC-2103を準備しました。
バンドで固定されているので、マイナスドライバーを突っ込んで外径に沿ってずらして外していきます。
取れました。
古いグリスを拭き取ります。
ウレアグリスを充填します。
隙間なく充填します。
ブーツは取り外しの逆の手順で取り付けました。
なかなか難易度が高いです。ブーツの端でゴムを切ってしまうこともあるので注意しましょう。
エンドの部分を抑えつつ、少しずつマイナスドライバーで下側にずらして装着しました。
無事取り付け完成。今回の作業の最難関箇所です。
ナックルにボルトを通して、ナットを締めていきます。
割ピンがまっすぐ嵌められる角度で最終的に締め付けします。
あまり使う機会はなく、どうしようかと思いましたが、割ピン(コッターピン)のセットを購入しました。
M3の30mmの物を使いました。
ラジオペンチなどで曲げて完成です。
まとめ
作業時間の関係で、ロアアーム交換と今回の作業を別に行いましたが、ジャッキアップやホイールを外したりと、一度に実施すると効率が良いと思います。
まだ問題が無いけど、近いうちにブーツが破れそうな場合なども、予防交換としてまとめて作業すると効率がよいですね。
試走してきましたが、異音も異常もなく車検も問題なく通りそうです。
ロアアームのゴムが若返りましたが、特段、違いは感じられませんでした・・・