アルト(HA36S)触媒の入り口を研磨加工して排気効率を上げてみた | 車な週末Life

アルト(HA36S)触媒の入り口を研磨加工して排気効率を上げてみた

小さな積み重ねでパワーアップを図ってみよう

純正部品はコストの兼ね合いで、性能的にはちょっとイケてない部分が多々あります。
手間暇かけて、その部分を見直して、改善したいと思います。

こちらはアルト(HA36S)の触媒の入り口なのですが、溶接の盛り上がりやパイプの段差があります。
こちらを改善して、パワーアップするか試してみました。

目次

アルト(HA36S)の触媒を外す

アルトはシリンダーヘッドの出口が一つになっていて、シリンダーヘッド自体がエキマニのような役割を持っています。
昔ながらの手法だと、エキマニを加工することになりますが、いきなり触媒につながるので、触媒を加工してみようとおもいます。

バンパーを外しました。

まずは上からアプローチします。
O2センサーを外さないと遮熱板が外せないので、O2センサーから外します。
固く締まっており、長いスピンナーハンドルを使ってようやく緩めることが出来ました。

遮熱版は3箇所でボルト固定されています。

横側は問題ありませんが、下側が固着して、レンチで回そうとすると、ステーがぐんにゃりと曲がってしまいます。

使い忘れていたねじ緩み剤です。
しかし結果は変わりませんでした。

瞬間的に力を掛ければ緩みそうなので、インパクトレンチで緩めることにします。
手前のステーが邪魔なので、ボルト4箇所外して取り外します。

これでインパクトレンチを使えるスペースが確保できました。

当方は日立のインパクトを愛用していますが、一瞬で緩みました。

遮熱板を外します。

触媒が姿を現しました。
シリンダーヘッド側はボルト1箇所、ナット2箇所、フロントパイプはボルト2箇所、触媒の右側にステーがあり、エンジンに固定されています。

触媒通過後にもO2センサーが付いています。

ねじ緩み剤を吹きかけ浸透するのを待ちます。

こちらのO2センサーは外す必要なかったですが、外してみました。
特に問題はなさそうです。

フロントパイプのボルトも結構固かったので、メガネレンチで緩めてからラチェットレンチで取り外しました。

球面フランジをバネで押し付けて、揺れに対応するタイプですね。

エンジン固定のボルトも結構固く、長いスピンナーハンドルを使って緩めました。

シリンダーヘッド側の下2箇所はスタッドボルトになっていて、ディープソケットが必要でした。手持ちになかったので、エクステンションとソケットのかかりを浅くして取り外すことが出来ました。ナットが固く締まっていたらダメだったかもしれません。

触媒が外れました。

エキマニが無いのでシンプルですね。

取り外した触媒です。

NAのアルトであれば、断面積も十分大きいので排気抵抗もそんなにないんじゃないかと思いました。

入り口の径は30mmほどです。右側にこぶのような溶接の盛り上がりがありました。

このこぶはちょっと気になりますので、削ってしまいます。

パイプの部分もなだらかに削りたいです。

シリンダーヘッド側より狭ければがっつり削ってやろうと思っていたのですが、シリンダーヘッド側も30mmでした。

除くと排気バルブが見えました。

リューター新調(DEPSTECHの180W)

長年愛用してきたプロクソンのリューターが故障してしまったので、代わりのリューターを用意しました。
DEPSTECHというメーカーの製品です。プロクソンのはたしか50Wでしたが、こちらは180Wなのでかなりパワフルになりそうです。

6000円ほどの価格でフレキシブルシャフトもついていて、使い勝手は良さそうだと思いました。

それでは削っていきます。

回転数は6段階調整です。


アルト(HA36S)の触媒入り口を加工

超硬バーを装着して削っていきます。

まずは溶接の盛り上がりの部分を削ります。

回転の設定が1だとちょっと押し付けると回転が下がり気味だったので、回転の設定2で削りました。さすが180Wでがんがん削れます。削れ過ぎるので、プロクソンより慎重に削る必要がありました。

パイプの端も斜めに研磨してなだらかにしてみます。

プロクソンの方がリューター先端が細く、奥まったところまで削れましたが、こちらはそのあたりは難しそうです。
DEPSTECHでがっつり削り、プロクソンで細かい仕上げをするという2台持ちが理想ですね。

シリンダーヘッド側と径の差もないので、あまり削り込みはしませんでした。

こぶが無くなっただけでも排気はスムーズに流れるんじゃないかと期待します。

パイプのアール部分もなだらかに削りたかったですが、あまり厚みがなかったので今回はやめておきました。

触媒の削りかすの鉄粉を良く落としてから車に装着します。
焼き付き固着防止にボルト、ナットにはカッパーコンパウンドを塗っておきました。

O2センサーはもう外すことは無いかもしれませんが、こちらにも塗っておきました。

エンジン始動し、排気漏れが無いかを確認します。
シリンダーヘッドのガスケットは再利用しましたが、大丈夫そうでした。

気になるパワーアップの方ですが、加工前は気温35度で45馬力を計測していました。
計測当日は気温25度だったので、これは47馬力くらいは出るんじゃないかとおもいましたが、結果は45馬力で変わらずでした。むしろパワーダウンしてしまったのか?

しかしながら、アクセルをわずかに踏んで一定走行するときなどは以前よりもスーっと速度が乗る感じがするので、フィーリングとしては向上した気がします。

停止状態からの加速も以前よりも速度の乗りがよくなった感じはします。
プラシーボ効果といわれればそうかもしれませんが、本人が良くなったと感じていれば結果としては良いのかな(汗)

まとめ

純正部品のコストの兼ね合いでいまいちなところを改善するということで、触媒入り口の加工をしてみました。

結果としてはパワーアップには繋がりませんでしたが、排気の流れは確実に良くはなっていると信じることにして、プラシーボかもしれないフィーリングアップを楽しもうと思います。

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