リアブレーキローターのサビがなかなか取れない
中古で知人から譲り受けたリアビッグローターをコルトに装着し、何万キロ走行したかわからないですが、長年愛用してきました。
そんなリアブレーキですが、雨の後、いくら走ってもローターのサビが取れなくなってきました。
ローターもレコード盤状態になっているし、補修用のローターを購入しようとすると、1枚15000円ほどする・・・
もっと安く入手できないかと、調べた結果最安値の通販サイトでも12000円程度で、交換するとなると費用がかかりすぎるなぁと思っていました。
ならば研磨だ!ということで、DIYでブレーキローターの研磨が出来ないかやってみました。
目次
- 1.リアブレーキローターの確認
- 2.リアブレーキパッドの確認と研磨
- 3.ダイヤモンド砥石でローター研磨(表側)
- 4.ダイヤモンド砥石でローター研磨(裏側)
- 5.ショップでの研磨とローター耐熱塗装&焼き付け
- 6.まとめ
リアブレーキローターの確認
リアブレーキローターの状態はこんな感じでレコード盤状態になっています。
雨が降るとローターが錆びると思うのですが、中心側のサビが走ってもなかなか取れない状況です。
パッドとローターがきちんと当たっていなくブレーキ自体の効きも弱くなっているんじゃないかと思われます。
表面はこんな感じで、レコード盤のように段ができていますし、表面もパッドの喰いつきがいかにも悪そうな状態です。
リアブレーキパッドの確認と研磨
外したブレーキパッドを見ても、段付きが出来ていました。
紙やすりで削って平らにします。
ローターを研磨して平にしても、パッド側も平にしておかないと意味がないですからね。
外側ばかりが削れました。中心付近が減っているようでした。
ダイヤモンド砥石でローター研磨(表側)
リアローターを回しながらダイアモンド砥石で削る作戦なので、リアブレーキローターを回せるようにする必要があります。
当方のコルトはマニュアル車なので、ギアを入れて動かなくしてから、サイドブレーキを解除しておきます。念のためタイヤ止めも併せて実施します。
下記はブレーキキャリパーを外した状態です。
研磨に使用するのはダイヤモンド砥石。
もともと包丁の砥石の研磨のために購入していたものです。
これで研磨できるんじゃないかと思ったので試してみようと思います。
こんな感じで回しながら押し当てて削ります。
回しながら押し付けるのは結構難しいですが、外周が削れてきました。
外側が一番摩耗していなかったようですね。
ディスクブレーキは内側の方が減りやすいようですね。
熱的な問題でしょうか?面積が広い外側の方が減りにくいのですかね。
指が痛くなってきたので、途中から軍手を装着しました。
真ん中付近も削れてきました。
こんな感じで結構段がある感じでした。
削って砥石と当たる面積が増えれば増えるほど抵抗が大きくなって大変です。
数十分格闘してこんな感じの仕上がりです。
ローターを機械的に回すことができれば楽ですが、ブレなく回すのは難しそうですし、駆動輪に付けて、エンジン回してやるのも危険です。なにかいい方法があれば試したいところです。
体力と時間の関係でここでやめることにしました。
ダイヤモンド砥石で研磨はできることは確認できましたが、体力が必要でした。
しかし最初のころと比べれば、かなり改善できたと思います。
この後、パッドを組んで走りましたが、以前は回転に伴い、シャッシャッシャッという音が聞こえてきたのですが、それが無くなりました。リアローターが偏摩耗してパッドと擦れる音だったようです。
ショップのローター研磨ほどではないですが、かなり均一に研磨できたと思います。
グラインダーで研磨されている方もいらっしゃいますが、均一性という点ではダイヤモンド砥石を押し付けて、面で研磨するこちらのやり方の方が良いのではないかと思います。
ダイヤモンド砥石でローター研磨(裏側)
表面はある程度研磨できたので、裏面をやっていこうと思います。
同じやり方で実施するため、キャリパーサポートを外し、ローターを裏側にして取り付けました。
水が直接かからないのでサビは無いですが、段付きはできている感じです。
こちらも表面がてかっていてパッドの喰いつきは悪そうな状態になっています。
ハブボルトが奥に位置するので回しにくいため、ローターの外周をまわして削りました。
裏面も一番外側が一番高さがあるようです。
削れるんですが、ローターが回しにくく途方に暮れました。
それでも外周を回して研磨を続けました。
だんだん外側の削れる面積が増えてきて、抵抗が増えます。
外周を回すのは効率が悪いので、ハブボルトにナットを付けてみて回し安くなるか試すも、やはり回しにくく、作業効率が極めて悪いです。
取っ手が必要だと思い、ソケットとエクステンションを使うことにしました。
これだと勢いよく回せます。初めからこうすればよかった・・・
表面で体力を使い果たしたのと、裏面は外側が思ったより高さがありなかなか均一になりませんでした。
時間をかければ研磨自体はできそうですが、ここでリタイアしました。
ショップでの研磨とローター耐熱塗装&焼き付け
このやり方でかなり状態は改善したのですが、やはりやるならちゃんと改善したいとなり、結局、ショップにローター研磨出しました。
往復の送料もばかにならないので、近所で持ち込みでやってくれるところを探して研磨してもらいました。外径290mmのこのサイズで一枚4400円でスリット付はプラス550円でした。
湘南ブレーキセンターさんで実施しました。
ハット部分がサビるのは嫌なので、KUREの耐熱ペイントを塗りました。
こちらは200度で1時間加熱しなくてはならないようです。
ガスコンロで直接加熱することにしました。(裏側には塗っていません)
非接触温度計で測ると200度は超えているようです。
煙が出てくればOKと書いているサイトもありましたが煙は確認できず。
1時間加熱もやろうと思えばできますが、20分ほどでやめにしました。
一度も熱を入れないよりは全然マシだろうという勝手な判断です。
ブレーキローターが30度ほどに冷えてから取り付けました。
装着完了。
30キロほど街乗りしたらこんな感じになりました。
ローターは平なはずなので、パッドが斜めに削れていたようです。
もう少し走れば均一にあたりが出そうです。
ブレーキフィーリングも前より制動力が上がったような感じですし、擦るような異音もなくなりました。
まとめ
ダイヤモンド砥石でブレーキローター研磨にチャレンジしましたが、結論としては「出来る」ですが、かなりの時間と労力が必要ということがわかりました。
当方は途中で断念しましたが、少しでも安く上げたいという方はチャレンジしてもよいかもしれません。
注意点として、この作業を行うと、鉄粉が飛び散ります。
あとでわかりましたが、ボディに付着して鉄粉取りで洗車をしてなんとか取り除きましたが、飛び散る鉄粉には要注意です。
風のないガレージ内での実施であればさほど問題はないかもしれませんが、外でやる場合には近くの車などに付着しないよう気を付ける必要があると思います。